Flydigiの大人気ゲーミングコントローラー、Vader 3 proの後継機「Vader 4 Pro(フライディジベーダー4プロ)」が2024年6月28日に発表されました。
下記動画はFlydigiの公式YouTubeチャンネルで公開された動画で、かなりの進化を感じさせる内容で期待大ですね!
「ゲームパッドには少しうるさいよ」という方であれば、誰もが興味を抱く進化点と待望のスペックになっているなので是非チェックしてみてください。
ちなみに、Vader 4 Proの「Vader」は中国語で黒武士、スターウォーズのダース・ベイダーの事らしいよ。パッドの見た目もまさにダースベイダーっぽくてかっこいいですよね!
Vader 4 proとVader 3 proの違いはこちら
Flydigi Vader 4 Proのスペック
Flydigi Vader 4 Proは、プロゲーマーが競技用コントローラーに求める「5つの基準」を統合し、ハイエンドのニーズをもとに進化したコントローラーのようで、
- 【スティックのカスタマイズ性】プレーヤーがスティックに合わせるのではなくスティックがプレーヤーに馴染むように自由にテンション調整ができること
- 【トリガーの切り替え】マウスクリックのようなトリガーの感触であること
- 【Eスポーツもワイヤレス】低遅延で高いポーリングレートであること
- 【高速かつ安定した動作】ボタンアクション時のレスポンスが高いこと
- 【感度曲線のカスタマイズ性】感度曲線が自由にカスタマイズできること
まさに、この5つのニーズに応えたプロスペックのゲーミングコントローラーへと進化したのがVader 4 Proのようです。
※Flydigi公式HP参照(中国語)
新しいスティックテンションの調整
動画をご覧の通り、冒頭部分に出ている今回の一番の目玉であろう進化点がFlydigi社が開発した「Force Adjustable Lever Joystick」というスティック機構でしょう。
要するに、スティックテンションの調整機構ですが、上位機種のAPEX4とは異なり新たに改良を加えたもののようです。
動画内のアニメーションでも分かるとおり、スティック外側のベゼルのような部分が可動することによりスティックの硬さが変えられ、かつ強力なセンタリングを両立したというもので、世界で唯一の構造でFlydigiの完全独自機構を採用しているようです。
これなら工具要らずで、変えたい時にクルクル回すだけなのでかんたんそう。
APEX4のように、レバーと十字キーとカバーを外して専用工具でチマチマやるより調整が億劫にならずに済みそうです。
また、スティックテンションの調整範囲は40〜100gf、APEX4が30〜100gfなので調整幅は狭いけど必要十分といったところでしょう。
スティックドリフトは1%未満で正確に中心を捉えると説明されており、スティック用の独立したチップとジョイスティックアルゴリズムを搭載しているようです。
トリガーストップはメカニカル式
次にトリガー部分は、リニアとマウスクリックがスライドスイッチで切り替えられる、いわゆるメカニカル式が採用されているようです。
機構は前機種のVader 3 Proと変わりなさそうですが、こういうところFlydigiは分かってますよね!
APEX4のモーター式のトリガーストップは強くなったと言っても、つい力が入ってしまうと押し込めてしまうので個人的にはこっちが大正解(多分みんなもそうだよね?)。
そして、買ったらとりあえずOFFにするバイブレーションは、両グリップの部分とトリガーに合計4つ搭載されているようです。
ポーリングレート
ポーリングレートはVader 3 Pro(500Hz)から大幅進化し、ついに1000Hzにっ!
ワイヤレスポーリングレートと記載があるので、有線・無線(2.4GHz)ドングル使用ともに1000Hz出るようで、ワイヤレスでの遅延はVader 3 Pro(3ms)から進化し1msの超低遅延になってるようです。
また、これは動画内では紹介されていませんでしたが、Flydigiの公式HP(中国語)を見るとポーリングレートとサンプリングレートは、PC用のソフトウェアFlydigi Space Stationの最新バージョン3.4で手動可変が可能なようです。
筆者自身、Flydigi Space Stationを3.4にアップデートした後、手持ちのVader 3 ProとAPEX4をPCに繋いでみましたが、こんな画面は出てこなかったため、おそらく今のところVader 4 Proのみカスタマイズが可能なようです。
9-bit + 125Hz Xbox(エリコン?)のような感覚、8-bit + 1000Hz DSEのような感覚とあるけどDSEとはおそらくDualSense Edgeのことでしょう、多分。
個人的には、Nintendo Switchゲームをよく遊ぶのでプロコンと同じような感覚にカスタマイズできるのかが気になるところです。
また、サンプリングレートというのがどう影響するのか?いまいちよくわかりませんが、競合メーカーもこの辺のスペックを明確に打ち出してきているから出さないとまずいんでしょうけど、カスタマイズまでできるってFlydigiさんやることエグすぎるでしょ!
その他の変更点
そして、Flydigiではお馴染みのPC専用ソフトウェアは健在。
スティックの感度曲線の変更やボタンマッピングはもちろん、様々な部分のカスタマイズができるでしょう。
おそらくですがVader 3 ProでできることはVader 4 Proでもできると思います(連射やマクロなど)。
また、ABXYのメカニカルスイッチはVader 3 Proと同様のバージョン2.0を採用し、クリッキーで明確なタッチと、押し込みの深さ0.3mmという早い応答性を強調しています。
Vader 4 ProとVader 3 Proを比較
現在わかる範囲でVader 4 ProとVader 3 Proのスペックを比較していますので参考にしてください。
項目 | Vader 4 Pro | Vader 3 Pro |
---|---|---|
ポーリングレート | 125〜1000Hz (手動可変) | 500Hz (固定) |
サンプリングレート | 8〜12bit (手動可変) | 不明 (固定) |
スティックテンション調整 | 有り (40〜100gf) | 無し |
トリガーストップ | 有り (メカニカル) | 有り (メカニカル) |
ABXYボタン | メカニカルスイッチ | メカニカルスイッチ |
拡張ボタン | 前面(C/Z) 背面(M1/M2/M3/M4) | 前面(C/Z) 背面(M1/M2/M3/M4) |
サイズ | 幅155 × 長さ105 × 高さ65 mm | 幅155 × 長さ105 × 高さ65 mm |
重量 | 280g | 255g |
接続(PC) | 有線 2.4GHz Wireless USBドングル Bluetooth | 有線 2.4GHz Wireless USBドングル Bluetooth5.0(X-INPUTのみ) |
接続(Switch™) | Bluetooth | Bluetooth5.0 |
内臓バッテリー | リチウムイオンバッテリー 電池容量 800 mAh | リチウムイオンバッテリー 電池容量 800 mAh |
バッテリー持続時間 | 約15時間 | 約20時間 |
充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
機能 | 加速度センサー 6軸ジャイロセンサー 振動機能(トリガー・グリップ) | 加速度センサー 6軸ジャイロセンサー 振動機能(トリガー・グリップ) |
対応プラットフォーム | Nintendo Switch Windows PC (10以上) Android (10以上) iOS (13.4以上) | Nintendo Switch Windows PC (10以上) Android (10以上) iOS (13.4以上) |
対応モード | X-INPUTモード D-INPUTモード | X-INPUTモード D-INPUTモード |
内容物 | 本体 USBドングル USB TYPE-C ケーブル | 本体 USBドングル USB TYPE-C ケーブル |
Flydigi Vader 4 Proの価格
Flydigi Vader 3 Proが日本でヒットした要因は、あれだけの機能がついて7,000円弱という価格の安さでしょう。
とは言っても、Vader 4 Proは上位機種であるAPEX4に迫る機能性とスペックに進化しているため、お値段そのままとはいかないでしょう。
海外の販売店を見ると、現状商品ページがあるところはかなり少なく下記のような価格になっています。
- gadgethyper.com:$79.99(日本円換算12,919円)
- LY GAME(アリエク):13,376円
日本での販売価格はまだわかりませんが、円安も相まって倍近くの値上がりは覚悟しておいた方が良いかもしれません。(APEX4とそんなに変わらない価格帯になるかも‥)
Flydigi Vader 4 Pro日本で買えるのはいつ?
また、日本での販売開始時期ですが、これもまだ情報がありません。
おそらく、これまでと同様であれば日本のFlydigi代理店である株式会社サイズが卸元となり、Amazonやヨドバシカメラなどの量販店で購入が可能になると思いますが、これまでのケースから推測するに日本での正規代理店による販売開始はまだ先になるでしょう。
Vader 3 Proが2023年5月発表で、日本での正規代理店発売が2024年3月でしたのでその間約10ヶ月間が空いていることを考えるとまだもう少し先でしょう。
ただ、その後出たAPEX4は2024年3月発表で、日本での正規代理店発売が2024年5月でしたので、Flydigiの日本窓口と株式会社サイズさんが頑張ってくれれば日本で買える日はもうすぐそこかもしれません。
まとめ
Flydigi Vader 4 Proは、同じくFlydigiの上位機種であるAPEX4に引けを取らないスペックへと進化したようで、もう下位機種とは呼べないほど多機能なゲームコントローラーへと変貌を遂げたようです。
個人的には、Vader 3 Proにあったジャイロの初期不良が解消されていれば文句なしで「最強」と言いたいのですが(パッドを縦に振ったら横に反応するなど、ジャイロが言うことを聞かない初期不良に当たったため)、この辺が気になるところ。
幸い正規代理店での購入であったため「無償で交換ができた」と言う経験があるため、なるべく並行輸入での購入は避けたいところ。
それだけに日本での正式販売が待ち遠しく、販売価格もどれくらいで落ち着くのか気になりますね。
いずれにせよ、注目度の高いコントローラーとなることは間違いないので、当ブログでも購入レビューを投稿する予定ですのでお楽しみにっ!
それではまたVader 4 Proのレビューでお会いしましょう!
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